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チラシからの電話

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アンちゃんは時々ビックリするくらいヤマトに似ています。
隣の部屋に入ったとたんにこの光景に出くわし、一瞬固まりました。
この箱はヤマトのお気に入り箱でアンちゃんは入ったのを見たことないので。

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これはいつものアンちゃんポーズですね。
この2週間くらいアンちゃんはほとんどを外に出ず、ずっと家にいます。
出掛けるのは決まって、6時頃から一時間半ばかり。
ずっと寂しそうです。
アンちゃんにとってヤマトは世の中で唯一の仲間だったのかもしれません。
ジジは頼りになりませんし、私たちは一応異種の人間だし。
まれに寂しさ紛らすように寄ってきます。

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そこは困るなあ、アンちゃん。
特にキーボードでの爪研ぎはあまり名案じゃないと思うよ。
アンちゃんにしたら最大限に甘えたつもりかもしれないので、その気持ちは大事にしたいんだけど、キーボードの上だけはダメですよ。

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チラシを配って以来片時も携帯を離さないようにしてるのですが、電話はただの1度もなりません。
それが昨日初めて見知らぬ番号から着信がありました。
スワッ!
「キジトラちゃんの飼い主さんですか?」
に、期待感マックス!
「見つかりましたか?どうなったかなあと思って」
って、・・・・・ヘトヘトヘト。
でも、猫を見るたびに注意して見てくださってるのだそうです。
「チラシの配りようが少ないんじゃないですか?」
と言われました。
・・・・・たしかに。でも、チラシを作って配るだけでもかなりのハードルなんです。無差別に大量に、ってのは棒高跳びくらいのハードルです。
でも、非難めいた電話ではなく、見ず知らずの人からでしたが背中押された気分でした。
回覧板頼んでみようかな。
私たちのためにも、アンちゃんのためにも。

歳を取ると、もう困難を受け止めるだけの気力がわきません。
子供の時読んだ「野生の呼び声」って話を思い出します。
幸せに暮らしてた犬が誘拐され、数奇な運命をたどり、最後は森からの呼び声に誘われて野生にもどっていくという話です。
もう今の歳では悲しすぎて読めません。
by appleleaf38 | 2016-12-03 14:59 | ニャン子